「補助金や助成金」と聞くと、企業や事業者向けのものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は、一般の家庭でも利用できる補助金や助成制度が数多く用意されています。
例えば、高齢者の補聴器の購入費用、新婚夫婦の引っ越し費用、自宅の防犯対策やリフォーム費用など、私たちの暮らしに身近な支援制度もあります。
今回は、埼玉県の深谷市・寄居町・熊谷市で利用できる21の助成・支援制度をご紹介します。
「こんな制度があったんだ!」という発見があれば幸いです。
※掲載内容は2026年10月29日に調査した情報をもとにしています。制度の対象条件や申請期限、予算の状況などは変更されることがあります。申請前に必ず各自治体の公式ページで最新情報をご確認ください。
1.深谷市の助成・支援制度【7選】
① 高齢者の補聴器購入費用を補助|最大3万円
深谷市では、高齢者の補聴器購入費用の一部を補助しています。
市内在住の65歳以上で、医師が補聴器を必要と認める方などが対象です。
補助額:最大3万円
注意したいのは、購入前の申請が必要なことです。
すでに購入した補聴器や、集音器は対象になりません。
② 新婚夫婦の家賃・引っ越し費用を補助|最大60万円
結婚を機に新生活を始める夫婦の住宅費用や引っ越し費用などを補助する制度です。
婚姻時の夫婦の年齢や所得などに条件があります。
補助上限額
- 夫婦とも29歳以下:60万円
- 夫婦とも30~39歳:30万円
夫婦の所得合計が500万円未満であることなども要件です。
2026年度分の申請期限は2027年3月31日ですが、予算に達すると受付が終了します。
③ 高齢者世帯の防犯対策を補助|最大1万ネギー
高齢者を狙った犯罪への備えとして、防犯設備の購入・設置費用を補助する制度です。
日中などに65歳以上の方だけになる世帯などが対象です。
対象となる設備には、防犯カメラ、センサーライト、補助錠などがあります。
補助額:費用の2分の1、最大1万ネギー
ネギーは深谷市の地域通貨です。
購入・設置後に申請する仕組みです。
④ 高齢者の住宅改修を補助|最大20万円
高齢者が自宅で安全に暮らし続けられるよう、住宅改修費用を補助する制度です。
介護認定を受けていない65歳以上の在宅高齢者などが対象です。
手すりの取り付けや段差の解消など、介護予防を目的とした住宅改修に利用できます。
補助額:対象工事費の2分の1、最大20万円
工事を始める前に申請し、承認を受ける必要があります。
⑤ 急病時に駆けつける緊急通報システム|条件により無料
一人暮らしの高齢者などが、急病や緊急時に助けを求められるサービスです。
慢性疾患などにより常時注意が必要な65歳以上の方などが対象となります。
緊急時に通報ボタンを押すと、警備員が駆けつける仕組みです。
利用料金:条件により無料
家族が同一敷地内に住んでいる場合など、利用料が必要になるケースもあります。
⑥ 高齢者の通院・買い物を支援するタクシー券|年間最大28枚
高齢者の外出を支援するため、タクシーの初乗り運賃相当額を助成する制度です。
70歳以上で、要支援1から要介護3の認定を受け、介護保険料段階などの条件を満たす方が対象です。
助成内容:年間最大28枚のタクシー券
利用できるタクシー会社には制限があります。
⑦ 太陽光発電・蓄電池などの設置を補助
住宅に省エネルギー設備などを導入する際の補助制度です。
主な補助額は次のとおりです。
- 住宅用太陽光発電設備:6万円
- 定置型蓄電池:10万円
- V2H設備:10万円
設備ごとに対象条件があります。
2026年度分の申請期限は2027年3月31日ですが、予算に達すると受付が終了します。
2.寄居町の助成・支援制度【7選】
① 新婚夫婦の住居費・引っ越し費用を補助|最大60万円
寄居町でも、新婚世帯の新生活を応援する補助制度があります。
婚姻時の年齢や所得などの条件を満たした夫婦が対象です。
補助上限額
- 夫婦とも29歳以下:60万円
- 夫婦とも30~39歳:30万円
夫婦の所得合計が500万円未満であることなどが要件です。
2026年度分の申請期限は2027年3月31日で、予算に達すると受付終了となります。
② 特殊詐欺対策機能付き電話機の購入補助|最大1万円
高齢者を狙った特殊詐欺被害を防ぐため、対策機能付きの固定電話機の購入費用を補助しています。
65歳以上の町民がいる世帯などが対象です。
自動応答や録音機能など、特殊詐欺対策に有効な機能を備えた電話機が対象となります。
補助額:購入費の2分の1、最大1万円
購入後に申請する制度です。2026年度分の締切は2027年2月27日と案内されています。
③ 高齢者の自転車ヘルメット購入補助|最大2,000円
65歳以上の町民が、自転車用ヘルメットを購入する際に利用できる補助制度です。
安全認証マークが付いた新品のヘルメットなどが対象となります。
補助額:購入費の2分の1、最大2,000円
補助は寄居町の地域通貨「ヨリカ」のポイントで交付されます。
2026年度分の受付期限は11月30日です。
④ 住宅の防音・断熱・修繕工事を補助|最大20万円
寄居町では、住宅の改修工事に対する補助制度があります。
町内の施工業者による、税抜20万円以上の対象工事などが要件です。
補助額:工事費の10%、最大20万円
防音工事や断熱工事、住宅の修繕などが対象となります。
ただし、畳・襖・障子などの単体交換は対象外です。
また、工事を始める前に申請する必要があります。
⑤ 太陽光発電・蓄電池などの導入補助|1機器7万円
住宅用の省エネルギー設備などを設置する場合に利用できる制度です。
太陽光発電設備、家庭用蓄電池、V2H設備などが対象です。
補助額:対象機器1機器につき7万円
設備ごとに条件があります。
原則として工事を始める前に申請が必要です。
2026年度分の申請期限は2027年2月26日です。
⑥ 人間ドック・脳ドックの受診費用を助成|最大3万5,000円
寄居町の国民健康保険に加入している方などを対象に、人間ドックや脳ドックの受診費用を助成しています。
寄居町の国民健康保険に1年以上加入している35歳以上の方などが対象です。
助成額:最大3万5,000円
受診前に町民課で利用証明書を取得する必要があります。
⑦ 高齢者の福祉タクシー利用を助成
高齢者の外出を支援するため、タクシー料金の一部を助成する制度です。
町民税非課税世帯で、要介護認定を受けた75歳以上の高齢者世帯や、65歳以上で運転免許証を自主返納した方などが対象となります。
助成内容:タクシー初乗り運賃相当額
利用前の登録が必要で、町と契約しているタクシー会社で利用できます。
3.熊谷市の助成・支援制度【7選】
① 新婚夫婦の住居費・引っ越し費用を補助|最大30万円
熊谷市でも、結婚を機に新生活を始める夫婦への支援制度があります。
婚姻時に夫婦とも39歳以下で、所得合計が500万円未満であることなどが要件です。
補助額:最大30万円
夫婦双方が市の指定する講座を受講することなども条件になっています。
2026年度分の申請期限は2027年3月31日です。
② 自宅のリフォーム費用を補助|最大10万円
熊谷市内の施工業者を利用して住宅リフォームを行う場合、工事費用の一部を補助する制度です。
税抜20万円以上の対象工事などが条件となります。
補助額:工事費の5%、最大10万円
補助は地域電子マネー「クマPAY」で交付されます。
工事完了後90日以内に申請する必要があり、工事前の写真を残しておくことも重要です。
③ 親世帯・子世帯の同居や近居を支援|最大25万円
親世帯と子世帯が同居または近くに住むために住宅を取得・増改築する場合などに利用できる制度です。
三世代の同居・近居に関する条件や、住宅までの距離、転入要件などがあります。
補助額:最大25万円
補助はクマPAYで交付されます。
登記や契約の翌日から1年以内の申請が必要です。
④ 子ども2人を乗せられる自転車の購入補助|最大3万円
小さな子どもを2人乗せて移動できる、安全基準を満たした自転車の購入費用を補助する制度です。
未就学児2人以上と同じ世帯で暮らしていることなどが要件です。
補助額:購入費の2分の1、最大3万円
申請日から1年以内に購入した自転車が対象です。
⑤ 赤ちゃんが生まれた家庭にお祝い金|3万円
熊谷市では、赤ちゃんが生まれた家庭に対してお祝い金を支給しています。
出生後、初めての住民登録が熊谷市となる子どもの保護者などが対象です。
支給額:3万円
出生届の提出時などに手続きを行います。
⑥ 若い世代の新幹線通勤を補助|月最大2万円
熊谷市から新幹線で通勤している若い世代を支援する制度です。
市内在住で、2021年4月以降に就職し、新幹線通勤をする方などが対象です。
30歳に達する前までの年齢要件などがあります。
補助額:月額最大2万円
通勤手当を差し引いた対象新幹線定期代の2分の1が補助されます。
2026年度分の申請期限は2027年3月31日です。
⑦ 不妊治療費・交通費を補助|年最大10万円
対象となる不妊治療を受ける夫婦などに対して、治療費の一部を補助する制度です。
治療費の補助額:年間最大10万円
通算5年度まで利用できる制度で、条件により交通費の加算もあります。
治療後に申請する仕組みです。
4.補助金・助成金を利用するときの注意点
制度を利用する際には、次の点に注意してください。
① 申請のタイミングを確認する
補助金には、購入・工事の前に申請が必要なものと、購入・工事の後に申請するものがあります。
申請の順番を間違えると、補助が受けられない場合があります。
② 年齢や所得などの条件を確認する
同じような制度でも、自治体によって対象年齢、所得、住宅の条件などが異なります。
③ 予算や申請期限を確認する
補助金は、年度の途中でも予算に達すると受付が終了することがあります。
熊谷市の特殊詐欺対策電話機器購入費補助と家庭用防犯カメラ設置補助については、2026年度分の受付終了が公表されています。
気になる制度が見つかった場合には、早めに公式ページを確認することをおすすめします。
5.知っているだけで暮らしの負担が軽くなることも
今回ご紹介したのは、深谷市・寄居町・熊谷市で利用できる助成・支援制度の一部です。
こうした制度は、自分から調べたり、相談したりしないと、その存在を知らないままになってしまうことがあります。
ご自身が利用できる制度はもちろん、離れて暮らす高齢の親や、結婚・出産を控えたご家族にも、役立つ制度があるかもしれません。
身近な方にも、ぜひ教えてあげてください。
※本記事は各自治体の制度を紹介するものであり、自治体の公式広報ではありません。制度内容・補助額・対象条件等は2026年10月29日時点の調査情報に基づいています。実際の申請にあたっては、必ず各自治体の最新案内をご確認ください。
