犬のフン 被害の対策 イエローチョーク作戦

暮らしのこと

イエローチョーク作戦とは

「イエローチョーク作戦」とは、犬のフンの放置を防ぐための取り組みです。放置されたフンの周囲を黄色いチョークで囲み、発見した日時を記入することで、飼い主にその存在を意識させ、回収を促します。日本各地の自治体で導入され、一定の効果が報告されています。

この作戦のポイントは、「放置されたフンが見過ごされているわけではない」、「周辺の住民が監視している」と伝えることです。目立つ黄色のチョークを使うことで、フンの存在を強調し、飼い主のモラル向上を促します。

イエローチョーク作戦 各自治体の成果

向日市(京都府)

実施結果
平成30年6月~平成30年7月 28個のフンに対して実施 3個に減少
平成30年12月~平成31年1月 28個のフンに対して実施 0個に減少
(出典:向日市 イエローチョーク作戦の実施結果について

宇治市(京都府)

同市内の大通りでは、約1キロの区間で1日に45リットルのごみ袋3袋分もの犬のフンを回収するほどだったが、作戦開始から約1年でほとんど消えた、といった成果を確認した。

(出典:sippo (朝日新聞社関連サイト) 犬の「フン害」なくそう 加古川でもチョーク作戦がスタート

加古川市(兵庫県)

イエローチョーク作戦の効果を感じた方は87.5%であり、ふん害対策として有効であることがわかりました。効果が出るまでに時間はかかりますが、継続することで多くの方々が効果を実感しています。
(出典:加古川市 イエローチョーク作戦(犬のふん害対策)

イエローチョーク作戦 具体的方法

1.黄色いチョークを用意する。

出典:深谷市

2.放置されたフンの周囲をチョークで丸く囲む。

3.発見した日、時間を記入する。

4.フンはそのままにしておく(飼い主が回収することを促すため)。

出典:深谷市

5.翌日など日を変えて確認し、フンが残っている場合は新しい日、時間を追加する。

6.フンがなくなるまで、この作業を繰り返す。

出典:深谷市

7.フンがなくなったら、その場所に「なし」と記入し、効果を可視化する。

このように、放置フンが目立つようにすることで、飼い主の罪悪感を促し、自発的な回収を促すことができます。

注意点

  • 私有地や他人の敷地には書かない。 許可のない場所への落書きは問題になる可能性があります。
  • 交通の妨げにならないようにする。 路上や歩道などでは、車両や歩行者の安全を考慮する必要があります。
  • 黄色のチョーク以外を使わない。 落書きと誤解されないよう、統一した色を使用することが重要です。

チョークの支給などサポートが有る市町村も

イエローチョーク作戦を推奨している自治体では、市民の協力を得るためにチョークや啓発用のリーフレットを無料配布している場合があります。

お住まいの自治体がこの作戦を実施しているかどうかは、市役所や区役所の環境課に問い合わせてみるとよいでしょう。

深谷市の「イエローチョーク作戦」サポート

深谷市ではイエローチョーク2本の支給(一度のみ、補充なし)を行っています。また、深谷市ホームページより、「イエローチョーク作戦実施チラシ」のPDFをダウンロードできます。

深谷市 イエローチョーク(犬のフン害防止)作戦について

熊谷市の「イエローチョーク作戦」サポート

熊谷市では、チョークの支給は行っていませんが、ふん害防止看板を無料で配布しています。

熊谷市 犬のふん害について

おわりに

イエローチョーク作戦は、犬のフンの放置問題を改善するためのシンプルかつ効果的な方法です。すでに多くの自治体で成果を上げており、飼い主のモラル向上や地域環境の改善に役立っています。

もしご自身の地域で放置フンの問題があるなら、自治体の支援を受けつつ、イエローチョーク作戦を試してみるのも一つの方法です。市民一人ひとりの意識が変わることで、住みよい街づくりにつながるはずです。

タイトルとURLをコピーしました